翼学院で教える 英語の学習法 ①現在時制

翼学院の授業で実際にお伝えしている英語指導の内容について、ご紹介いたします。
今回は「時制」をテーマに、まずは「現在時制」についてお伝えいたします。
時制ってなに?
ある文が「いつの時点のこと」を表しているかについてを「時制」と呼びます。時制は「現在・未来・過去」の3つがあり、基本的には動詞の変化や助動詞によって表現します。
また、「明日(tomorrow)」「昨日(yesterday)」などの時を表すことばを文末に伴うことも多いので確認するようにしましょう。
動詞の変化や助動詞によって時制を表現しなくても、「時を表すことば」をつけるだけで何となく時が分かってしまうのですが、それでは正しい文とは言えません。
例)
- ✕ I go to school tomorrow. =私は明日学校に行く。(→行くだろう:意味上は未来)
- ○ I will go to school tomorrow. と「未来の助動詞:will」を使うべきです
- ✕ I go to school yesterday. =私は昨日学校に行く。(→行った:意味上は過去)
- ○ I went to school yesterday. と「goの過去形:went」を使うべきです。
さて、今回は正しい時制の作り方を確認していきます。
現在時制
現在時制の作り方は簡単で、動詞の現在形を使うだけです。be動詞では “am, is, are”、一般動詞では原形そのままの形か、主語が「三人称単数」ならば「三単現のs」をつけるんでしたね。表でおさらいしましょう。
be動詞 | 一般動詞 | 一般・三単現 (動詞-s) | |
---|---|---|---|
肯定文 | 主語+動詞 I am happy. (I’m) | 主語+動詞 I play soccer. | 主語+動詞にs,es He plays soccer. |
否定文 | 主語+動詞+not I am not happy. (I’m) | 主語+do+not +動詞の原形 I do not play soccer. (don’t) | 主語+does+not +動詞の原形 He does not play soccer (doesn’t) |
疑問文 | 動詞+主語~? Are you happy? | Do+主語 +動詞の原形~? Do you play soccer? | Does+主語 +動詞の原形~? Does he play soccer? |
答え方 | はい: Yes, 主語+動詞. Yes, I am. ×(I’m) いいえ: No, 主語+動詞+not No, I am not. (I’m) | はい: Yes, 主語+do. Yes, I do. いいえ: No, 主語+do+not. No, I do not. (don’t) | はい: Yes, 主語+does. Yes, he does. いいえ: No, 主語+does+not. No, he does not. (doesn’t) |
もう大丈夫ですね?
否定文や疑問文では、「一般道=一般動詞にはdo」を使い、三単現は“does” を使うことを思い出してください。またこのdo / doesは助動詞に分類されるため、後ろの動詞は「原形」になることも確認しておいてください。
次に現在時制を使う注意しておくべき場合と、文末につける現在を表すことばを見ていきます。
〇 現在時制を使う注意しておくべき場合
「現在起きている事実、現在している動作、現在の状態」を表す以外に、2つ覚えておくべき場合があります。
現在の習慣
He usually gets up at 6:00. =彼はいつも6時に起きる。
She practices volleyball on Tuesdays. =彼女は火曜日にバレーボールの練習をする。
これらの文の動詞は“get”「起きる」、“practices”「練習をする」ですが、現在動作しているのではないことが分かります。ポイントはいつもの習慣として6時に起きることや、毎週火曜日の習慣としてバレーの練習をすることです。このように現在の習慣を表す場合には現在形を用います。
不変の真理(いつも変わらない正しいこと)
The sun rises from the east. =太陽は東から昇る。
The moon moves around the earth. =月は地球の周りを回る。
突然太陽が西から昇ったり、月が止まってしまったら困りますよね。これらの文は「不変の真理=いつも変わらない正しいこと」を指します。他に「水は100度で沸騰する」などの物理現象も含まれます。変わらず起こることなので常に現在形を使って表すわけです。
〇 現在時制を表すことば
now:今
例えば過去や未来であれば「2日前、昨日、今朝、5分前、今夜、明日、3日後……」と表すことばもたくさんあります。
しかし「現在、今」というと、”now” という「今この時」しかないのです。「today:今日」などは現在時制っぽいですが、「今日1日」には24時間の幅があります。だから「今日テストが終わりました。:過去形」「今日は買い物に行く予定です。(未来形)」のように使うことも可能なので、ここでは取り扱いません。
いかがですか?半分以上の内容は復習でしたが、「現在時制からどのように過去、未来、進行形など変化していくか」を学ぶという意味で、現在時制は基本です。丁寧に確認して定着させてください。
Step1(現在時制)のまとめ
- 時制には「現在・未来・過去」があり、動詞の形や助動詞によって表される
- be動詞の現在形:am, is, are
- 一般動詞の現在形:そのままの形+三単現のs(否定文・疑問文ではdo / does を使う)
- 現在時制は主に「現在の事実・動作・状態」を表す
- →その他、現在の習慣(例:He usually gets up at 6:00.など)、不変の真理(例:The sun rises from the east.など)も示す
- 現在時制を表すことば:now